選手権大会予選1回戦【勝利】

ようやく迎えた選手権大会予選1回戦。相手は相模原ボーイズさんです。


まだまだ新型コロナウイルスの脅威が続く中、関係者のご尽力と対策で開催に辿り着いた大会。思いも一入です。勝敗抜きにして両者ベストコンディションで戦わせてあげたい。


…なのに雨天延期に続いて決戦の日もまた雨。コロナ自粛期間中は恨めしいほど晴れていたのに、なんということでしょう。


朝早くから小雨・大雨・強風とスッキリしない天候。気持ちも翻弄されそうでしたが、それは相手も同じこと。心と身体を落ち着かせて1回戦に臨みます。


ところが試合会場に着くなり、またしても横殴りの雨!


じりじりとした思いで待っていると、願い通じて30分ほどで雨は上がり、少しばかり晴れ間も見え始めました。そうなればさすがの人工芝、大和スタジアム!試合ができる状況までの回復は早かった。


(予選1回戦から人工芝の球場で試合ができるなんてボーイズリーグは素晴らしい!)


天候不良で少し遅れたものの16:10過ぎに無事試合が始まりました。


山手ボーイズの立ち上がりは上々。自粛明けで試合慣れしていないというのに、どちらのチームも序盤から高い集中力で好プレーの連続。選手たちの溌剌とした姿勢、野球ができる幸せ、胸が熱くなります。


自慢の足を生かしながら、山手ボーイズは小刻みに点を重ね、中盤までに5-0とリード。しかし、さすが相模原ボーイズさん、毎回のようにランナーを出して虎視眈々と好機を狙い、簡単には終わらせてくれません。


最終回に1点を献上して5-1。なおも1アウト満塁、迎えるバッターは相模原ボーイズの2番!ここからクリーンナップに連打でもされたら、あっという間に4点差はひっくり返ってしまいます。この試合、最大のピンチです。


スタンドでは双方のチームの保護者が距離を取りながらも総立ちになり、手の汗が乾く暇ないほど必死に拍手拍手拍手!好投・好守・好打に「エアハイタッチ・エアグータッチ・エアハグ」で静かに熱く盛り上がります。


その「手援」を背に受けて、山手ボーイズ、最後はなんとかセカンドゴロに打ち取って踏ん張り、5-1でゲームセット!2回戦進出となりました!!!


決して最良のグラウンドコンディションとは言えない中、最後まで集中力を切らさなかった両チームの選手に対して、大きく優しい拍手が広がります...やっぱり野球は素晴らしい。


雨上がりの薄暮に映える電光掲示板を眺めながら球場をあとにする保護者。声こそ枯れませんでしたが、手は赤く痺れ、試合に痺れ、喜びと疲れとマスクを通した微かな涙声が、じんわりと身体を包みます。


ウイルスと戦い、我慢を強いられた春〜初夏。大好きな野球を遠慮がちに再開しなければいけなかった選手たち。

気を抜かせない、諦めさせない、常に「勝負はココからだよ」と発破をかけてくる野球の神様。今日もいい試練を与えてくれました。


それにしても...試合後にはまた雨。こちらの神様にはそろそろ一休みして欲しいものです。


相模原ボーイズさん、グラウンド当番の大和ボーイズさん、審判の皆様、関係者の皆様、1日ありがとうございました。


家に帰って、第3のビールで野球に乾杯だ。


(8期保護者 記)

スポーツ報知に掲載されました!